
24-ad代表|真中 雄一郎
前職のWEBコンサルティング会社にて、買取フランチャイズ(FC)本部とのBtoBプロジェクトに従事。全国の加盟店をサポートし、WEB集客の仕組みを構築。
現在は独立し、全国200件以上のGoogleビジネスプロフィール(GBP)を運用するWEBコンサルタントとして活動しています。また、多くのオーナー様と関係構築させていただいているおかげで、地方なら地方の勝ち方、都心部なら都心部の勝ち方、訴求方法、訴求媒体など、知識が蓄えられてきました。
「集客した後、成約しなければ意味がない」
この信念のもと、人手が足りない店舗には自ら「1日店長」として店頭に立っています。
また、競合ひしめく相見積前提の店舗で1ヶ月の粗利、400万円を作ったこともあります。
再度申し上げますが、私は買取スタッフが本業ではありません笑
このような経験から、今ではネット集客のアドバイスの他、新人研修やスタッフの営業ロープレまで直接指導。
現場の最前線で「お客様が納得して品物を預けてくれる瞬間」を誰よりも見ているからこそ、数字遊びではない、粗利に直結する戦略を提案できるのが強みです。
他店舗展開されていないFC店は高い加盟金と、高いロイヤリティを払い人生をかけて営業している店舗が多いはずです。
私は、現場を知る者として、買取店オーナーの皆様を全力で応援します。
一緒に、本当の意味で「選ばれる店」を作っていきましょう。
買取店が生き残るフック商材戦略|
高価買取では来ない客を掴む入口商材
1. なぜ高価買取を謳っても、一見客ばかりなのか?
「すみません、他のお店でも見てもらったんですけど……」
査定カウンター越しに、そう切り出されたことが何度あるでしょうか。
お客様の手には、すでに3店舗分の査定書。私の店は4軒目でした。近隣の買取店を丁寧に回って、一番高い店を探しているのです。
これが、今の買取店を取り巻く現実です。
相見積もり前提で他店舗を回る時代
スマートフォンで「買取店 近く」と検索すれば、10軒20軒以上の店舗が地図上に表示される時代。お客様は当然、複数の店舗を比較します。
特に地方では、1,000円の買取金額の違いのために、20km移動するお客様は頻繁にいます。ガソリン代や時間を考えれば割に合わないように思えますが、お客様にとっては「少しでも高く売りたい」という気持ちが優先されるのです。
そして、価格で来たお客様は、価格でしか判断してくれません。
今回はたまたま自分の店が一番高かったから売ってくれただけ。次回、他店がもっと高ければ、そちらに行ってしまう。リピートには繋がらないのです。
【現場の声】一見客の連続では経営が疲弊する
あるオーナーは、毎日5組以上の来店があるものの、成約率は70%程度。そして、粗利10~20%。しかもリピーターはほとんどいませんでした。
「毎日、価格交渉に疲弊している。利益率も下がる一方で、スタッフも疲れ切っている。ワンチャン100万円のロレックス1,000円で買えるとかそんなミラクルに頼らざる終えないし、このままでは続けられない」
そう相談を受けたとき、私は「集客の入口」を変えることを提案しました。
お客様の本当の困りごとは「高く売る」ではなく「処分したい」
ここで大切なのは、お客様を2つの層に分けて考えることです。
- ①高価買取を求める層:ブランド品や貴金属など、価値のあるものを少しでも高く売りたい
- ②処分に困っている層:価値はわからないが、捨てるに捨てられず困っている
多くの買取店は①の層ばかりを追いかけています。しかし、本当にチャンスがあるのは②の層なのです。
①の層は敢えて悪い言い方をしますが、こんな方はどこかの直営店達に任せて勝手にけづりあっていただきましょう。
②の層は、ある共通点があります。
こうした方は、昔の機械式時計や、親から譲り受けた貴金属を、押し入れの奥に眠らせている可能性が非常に高いのです。
つまり、「処分に困っているもの」をきっかけに来店してもらい、信頼関係を築くことができれば、次回は「本命の商材」を持ってきてくれる——これがフック商材戦略の本質です。
2. フック商材とは何か
高価買取が期待できない「捨てるに捨てられない品物」こそチャンス
フック商材とは、利益は薄いが、お客様との接点を作るための商材のことです。
他店が嫌がる、手間がかかる、単価が低い——そんな商材を、あえて受け入れることで、「この店なら何でも見てくれる」という信頼を得ることができます。
釣りに例えるなら、エサのようなもの。エサ自体に価値はありませんが、それがなければ魚は釣れません。フック商材も同じです。最初の接点として、非常に重要な役割を果たします。
具体的なフック商材の例
では、どんなものがフック商材になるのでしょうか。以下に具体例を挙げます。
- 古い家電:ラジオ動かなくても引き取る姿勢を示す
- 大量の衣類:ノーブランドでもまとめて査定
- 使わない食器:引き出物でもらったけど使わないものなど
- 古いハガキ:年賀状の余りや未使用ハガキ
- 外国紙幣:旅行で余った外貨や、昔の紙幣
- 記念コイン:オリンピック記念硬貨など
- 古切手:コレクションしていたが処分したいもの
これらは、他店では「うちはそういうのやってないんで」と断られることが多い商材です。しかし、だからこそチャンスなのです。
「0円でもいいから引き取ってほしい」というニーズ
現代は、処分にお金がかかる時代です。粗大ゴミは有料、不用品回収業者に頼めば数千円〜数万円。
さらに、「捨てるのは忍びない」という心理もあります。思い出の品、まだ使えるもの、誰かが大切にしていたもの——そうしたものを、ゴミとして捨てることに抵抗を感じる方は多いのです。
だからこそ、買取店が「モノの最後の受け皿」になることには、大きな意義があります。
たとえ買取金額が100円、200円であっても、「ちゃんと見てもらえた」「次の人に使ってもらえる」という安心感が、お客様にとっては価値になるのです。
3. フック商材の3つの入口
では、具体的にどのようにフック商材を活用すればいいのでしょうか。ここでは、3つの入口をご紹介します。
①他社が断るような商材の買取
「うちはそういうのやってないんで」——この言葉を何度も聞かされたお客様は、諦めかけています。
そんなとき、あなたの店が「喜んで査定します」と受け入れたら、どうでしょうか。
お客様は、「ここなら何でも見てくれる」という安心感を持ち、次回も真っ先にあなたの店を思い出してくれます。
具体例:
- 外国紙幣(旅行で余った外貨、昔の紙幣)
- 古銭(記念硬貨、古いお金)
- 古いハガキ(年賀状の余り、未使用ハガキ)
- 記念切手(コレクションしていたが処分したい)
- 壊れた時計(動かない機械式時計、ベルトが切れた時計)
これらは利益率が低く、手間もかかります。しかし、「他店が断るもの」だからこそ、差別化になるのです。
②まとめて査定の利便性
「1点だけ持っていくのは気が引ける」——そう感じているお客様は意外と多いものです。
「とりあえず全部持ってきてください」という受け入れ姿勢を示すことで、お客様のハードルは一気に下がります。
具体例:
- 段ボール1箱まるごと査定
- 「押し入れ整理のお手伝いします」というスタンス
- 「価値があるかわからないけど、全部見てほしい」という要望に対応
手間はかかりますが、信頼獲得の大チャンスです。段ボールの中に、思わぬお宝が眠っていることもあります。
③「少額でも丁寧に」という姿勢の徹底
100円、500円の買取でも、真摯に対応する。
他店では「こんな安いもの……」と恥ずかしがるお客様も、あなたの店なら来やすくなります。
具体例:
- 少額の買取でも、丁寧に査定理由を説明
- 「ありがとうございます」と感謝を伝える
- 金額の大小ではなく、対応の質で勝負する
この姿勢が、次回の来店、そして口コミでの評判に繋がります。
4. リピート獲得の仕組み
フック商材で入ったお客様が、次に「本命商材」を持ってくる
なぜフック商材がリピートに繋がるのでしょうか。
それは、「この店なら安心」という感情の蓄積があるからです。
1回目の来店で、お客様は店の雰囲気、スタッフの対応、査定の丁寧さを見ています。そこで良い印象を持てば、「また何かあったら、ここに持っていこう」と記憶されるのです。
信頼関係の構築プロセス
フック商材からリピートに至るまでの流れは、以下の通りです。
- フック商材で来店:他店で断られた、処分に困っていた
- 丁寧な対応に好印象:少額でも真摯に対応してもらえた
- 記憶される:「また何かあったら、ここに持っていこう」
- 本命商材を持参:数ヶ月〜半年後、貴金属や時計を持ってくる
1回目は様子見、2回目が本番——このパターンは非常に多いのです。
【実例1】最初はハガキ、次に貴金属を持ってきた
ケーススタディ①:年賀ハガキから始まった信頼関係
■ 1回目の来店
60代の女性が、余った年賀ハガキを持って来店。「他のお店では『そういうのはやってない』と断られました」とのこと。
私は丁寧にハガキを数え、枚数を確認し、買取金額を説明。わずか数百円の買取でしたが、お客様は「ちゃんと見てくれてありがとう」と感謝してくれました。
■ 3ヶ月後の来店
同じお客様が再び来店。今度は、亡くなったご主人の貴金属を持参されました。
「あの時、ちゃんと対応してくれたから、今回もお願いしようと思って」
金の指輪、ネックレス、ブレスレット——合計で8万円の買取となりました。
■ オーナーの気づき
「数百円のハガキが、8万円の買取に繋がった。フック商材の重要性を実感した瞬間でした」
【実例2】外国紙幣から始まったオメガ・シーマスター買取
ケーススタディ②:私自身の体験
■ 1回目の来店
外国のお札を持ったお客様が来店されました。他の買取店では「うちはそういうのやってないんで」と断られたそうです。
私は丁寧に紙幣を数え、1枚1枚確認しながら、相場を調べて査定しました。買取金額は数百円程度でしたが、真摯に対応しました。
お客様は大人しそうな60代の男性で、「ありがとうございました」と静かに帰られました。
■ 半年後の来店
またそのお客様が来店されました。たまたま、私もお客様のことを覚えていました。
「あれ?以前いらしていただきましたよね?」
すると、お客様はこう言われたのです。
「前回あなたが丁寧にやってくれたから来たんだ。」
■ ご売却いただいたもの
それは、OMEGAのシーマスターでした。
市場での売価が55万円のところ、12万円でお買取りさせていただきました。
■ この経験から学んだこと
たった数百円の外国紙幣が、12万円の買取に繋がった。フック商材は「種まき」であり、本命商材が「収穫」なのだと実感しました。
目先の利益ではなく、長期的な関係構築こそが、買取店の経営戦略なのです。
フック商材の見つけ方、活用方法について、
現場を知る私と一緒に考えてみませんか?
※「こんな商材でも大丈夫?」というご相談も大歓迎です。
フック商材の投資対効果
フック商材は、一見すると「手間ばかりかかって利益が少ない」ように見えます。
しかし、長期的に見れば、これほど費用対効果の高い投資はありません。
| 項目 | 1回目(フック商材) | 2回目(本命商材) |
|---|---|---|
| 買取金額 | 数百円〜数千円 | 数万円〜数十万円 |
| 利益 | ほぼゼロ | 数千円〜数万円 |
| 目的 | 信頼構築(種まき) | 収益化(収穫) |
フック商材は「種まき」、本命商材が「収穫」。この考え方が、買取店経営の本質です。
5. 実践チェックリスト
あなたの店のフック商材は何か?
フック商材は、地域、顧客属性、地域性によって変わります。
都市部と地方では異なりますし、周辺に住む人の年齢層によっても最適なフック商材は変わってきます。
例:
- 高齢者が多いエリア:遺品整理、古銭、古い時計、骨董品など
- ファミリー層が多いエリア:子供服、おもちゃ、家電、ベビー用品など
- 学生が多いエリア:教科書、参考書、ゲーム、スマホなど
【ワーク】あなたの店の周辺で「処分に困っているもの」は何か?
以下の質問に答えてみましょう。
- あなたの店の周辺は、どんな人が多いですか?(年齢層、家族構成など)
- その人たちが「捨てられずに困っているもの」は何だと思いますか?
- 他店が断りそうな商材で、あなたの店なら受け入れられるものは?
- その商材の買取方法・販路はありますか?
これらを書き出すだけでも、フック商材の候補が見えてきます。
どう訴求するか?
フック商材を決めたら、次はそれをお客様に伝える必要があります。
訴求方法の例:
- Googleビジネスプロフィール:「こんなものも買取します」と具体的な商材名を投稿
- 店頭POP:「他店で断られたものもご相談ください」と明記
- チラシ:具体的な商材名を列挙(古いハガキ、外国紙幣、壊れた時計など)
- ホームページ:「買取できるもの一覧」に、他店が載せていない商材を追加
【重要】表現の工夫
「0円でも引き取ります」ではなく、「喜んで査定します」と表現しましょう。
前者は「価値がない」という印象を与えますが、後者は「大切に扱う」という姿勢が伝わります。
言葉ひとつで、お客様の印象は大きく変わります。
【チェックリスト】フック商材戦略の実践度
以下の項目をチェックしてみましょう。
- 他店が断りそうな商材を1つ以上決めている
- その商材の買取方法・販路を確保している
- スタッフに「フック商材の重要性」を教育している
- お客様情報を記録し、リピート施策を行っている
- フック商材を店頭・WEBで訴求している
すべてにチェックが入れば、あなたの店はフック商材戦略を実践できています。
チェックが入らない項目があれば、そこが改善のポイントです。
「うちの地域に合ったフック商材がわからない」
「具体的にどう訴求すればいいか教えてほしい」
そんなご相談も、LINEで受け付けています。
6. まとめ:フック商材は「損して得取れ」の精神
フック商材戦略の本質は、「損して得取れ」の精神です。
目先の利益を追いかけるのではなく、信頼という資産を積み上げていく。その結果として、リピート客が増え、長期的な収益に繋がるのです。
この評判こそが、最強の集客です。
今日からできることは、たったひとつ。
他店が断るものを、1つだけでいいから受け入れてみてください。
それが、あなたの店の未来を変える第一歩になります。
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